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MumuTaj Story

Chapter 1:執事アーシム

 よく晴れ渡った日のこと。この日もわたしは執事のアーシムを連れ立ちアーグラー城へあがった。アーグラー城は高台に立っている赤いお城で、「赤砂岩」という石を使って建てられたものみたいで、城の赤と空の青のコントラストが映える美しい城だ。私は何故かこのお城にあがるのをいつも楽しみにしていた。入口である正門をくぐってから螺旋に階段を上がること時にして10分くらいだろうか。見渡すかぎり一面が青空に包まれ、城内の庭園に入って行く。
 さて、私の紹介でもしておこう。私の名前は「アルジュマンド・バーヌー・べーガム」年は13歳。宮廷の大富豪アーサフ・ハーンの娘。ペルシャ系の大貴族「イマードゥッダウラ・ギヤース・ベーク」を祖父に持っている。この為かお城には簡単に出入り出来ていたのかもしれない。
 まあ、ともあれ今日はよい天気である。庭園を抜け、私とアーシムは宮中の長い廊下を歩いていた。右手にいつもと違う光景が目に入った。古めかしい重そうな扉。扉はいつものままなのにその前に大きな張り紙が...。「これより先へ、何人たりとも立ち入りを禁ず。」この前にはなかったはずの張り紙。「あの扉の扉の向こうで、何かおこったのだろうか。」私は立ち止まって考えていた。するとアーシムが「お嬢様あちらは立ち入り禁止の様ですね。さあ、参りましょう。皆様がお待ちですよ。」少し頭に引っかかったがアーシムの言うように、同年代の貴族令嬢とのお茶会に参加しなければならなかったので、その場を後にした。
 ちょっと「アーシム」について。アーシムは長身ですらっとしている紳士です。そして色々な事を知っていて、いつも私の出す質問には的確に答えてくれています。そんなアーシムを私は慕っている...。

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